双極性障害は、完治でなく寛解
双極性障害が寛解してから、やっと半年くらいが経った。今のところ、経過はよく、これといって問題も起きていない。
薬も、あんなに飲んでいたのに今は1つも飲んでいない。
たまに1人で寝られないときに、睡眠薬を飲むくらいはあるけど。それも、ほぼない。たまになら、お酒よりも睡眠薬のがマシかなと思って自分は飲んだけど、やっぱり心配はする。なるべく、飲まないように心がけている。
傍目から見たら、めちゃくちゃポジティブで強くて明るい。でも実際は、そんなことはない。ネガティヴだし、落ち込むし、寂しいのがとにかく苦手。
でも、元気でいるときにはそれを忘れてられてしまう。私は、同じ想いを2度としたくないから、なるべく気をつけて生活している。
あれやこれや、心配がはじまって、頭の中でぐるぐるしだして、そこから行動に移しはじめたりすると、あ、やばいなーこれはペースダウンしないと、1度落ち着かないと、よくないことが起きると思う。
でも、それは自分だからこそ分かること。
周りの人には、分からない。元気でいたら、他の人と一緒でずっと元気に当たり前にいる人だと思われてしまう。
普通にしてたら、それこそ何の問題も抱えずハッピーに生きてる人なんてそうそういないのに、その代表みたいに見られてしまうからなおさらのこと。
自分の血の繋がっている家族だって理解するのが難しいのに、血の繋がりのない旦那さんなら余計に難しい。大変なときを全て一緒に過ごしてきた訳ではない。
安定して落ち着いていそうな生活が続いていれば、そうでなかったことなんて忘れてしまうもの。
双極性障害が再発する可能性があることを忘れないで欲しいと旦那さんに言うのが怖かった。なんだか、脅し文句みたいで嫌だなとも思ったし。
でも、これから子供も生まれる。私は、さらに今より自由がきかなくなって、残りの妊娠期間中はお留守番が増えてしまう。
元気な人だってマタニティブルーになったり産後うつになったりすると聞く。もし、自分もなったらどうしよう。一般的なうつよりも、ひどいかもしれない。最悪は再発するかもしれない。
そのことを考えたら、これは頑張って旦那さんに忘れないでってお願いしないとダメだと思った。
なってからでは、遅いんだ。
これは、数年間、双極性障害と付き合って思ったこと。1度なったら、寛解までもっていくには相当の時間がかかるし、寛解しない人だっている。ならないように努力するのがベストに決まっている。
子育てだってままならないかもしれないし、旦那さんはどこにも出かけられなくなるかもしれない、うまくいってる義両親ともうまくいかなくなるかもしれない。
再発していいことなんて、ひとつもない。
そういうものを、抱えているものの責任として、黙って耐えて、取り返しのつかない事態を招くのではなく、思っていることを口に出して、最悪の事態を防ぐための努力をするべきだと思った。
旦那さんは、ひどいときを思い出してくれた。やっぱり、忘れていたんだなと思った。
でも、言ったことで私が卑屈になるようなことも、嫌な気持ちになるようなこともなかった。旦那さんに、そこは感謝している。言える環境、言おうと思う環境は言うのにすごい勇気もいるし、自分だけではやっぱり作れない。
明日、起きたら改めてお礼を言おうと思う。
違う人間が一緒にいるだけでも大変なのに、さらに面倒くさいものも抱えている。それでもいいと決心してくれた人が、不幸だと感じることのないように、今の自分が出来る範囲のことをしていこうと思う。
元気なら私がメインで子育ても頑張れる。でも、元気じゃなかったら、負担は全部、旦那さんがかぶるんだ。
それは1番、避けたい事態。
保険として、今回のことを自分の両親に話すかは迷ったけど、話しておこうと思う。自分が、もし旦那さんに話せなくなったときには、助けてくれるから。でも知らなければ、何もできない。
独身時代の考え方を貫こうとしていた旦那さんには、勇気を出して、家族をいつも優先しろとは言わないけど、2回に1回か3回に1回くらいはしてもらえないと嫌だって頑張って言ってよかった。そして、今までの旦那さんの家族は血の繋がっている親やおばあちゃん。私は親じゃないから、黙って我慢して、好き勝手にやらしてあげて、支え続けるという生活は難しいっていうのも伝えた。
仲良くい続けるためには、努力が必要だなーもちろん、お互いの。1度投げると、もう投げっぱなしになるしね。失敗してるんだから、それをちゃんといかしてこー!